雨男が行く鉄道旅

~旅に出る日はいつも雨模様~

キュンパスで行く!東北鉄道旅2025③

 

こんにちは!雨男です!

いつも「雨男が行く鉄道旅」

読んでくださりありがとうございます!

 

今回は、前回の続きとなる

「キュンパスで行く!東北鉄道旅2025③」

皆さんにお届けいたします!

 

東北鉄道旅の前編となる

「東北鉄道旅2025①②」はこちらです!

ametetsu.com

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まだ読まれてない方は

良ければこちらからご覧くださいね!

 

 

それでは、

秋田県の「横手駅」より始まる、

鉄道旅2日目の様子をお楽しみください!

 

キュンパスで行く!東北鉄道旅2025③

 

 

2日目 前編

 

 

●奥羽本線「普通 秋田行」
横手駅(7時15分)→後三年駅(7時20分)

 

 

積雪が残る雪国のホームより

鉄道旅2日目が始まります!

 

さっそくですが、

2日目の鉄道旅を始めるにあたり、

 

今回の「東北鉄道旅③」では

乗り放題切符にオススメの鉄道駅

途中下車を兼ねて2駅紹介します(^^)

 

 

それではまず始めに、

全国有数の珍名駅として知られる

奥羽本線「後三年駅」へご案内します!

 

 

奥羽本線701系

 

歴史が動いた珍名駅

〜奥羽本線「後三年駅」〜

 

 

横手駅から奥羽本線に乗車して5分、

珍しい駅名が特徴の「後三年駅」は

秋田県仙北郡美郷町に所在する駅です!

 

 

奥羽本線「後三年駅」

 

この「後三年」という文字から

いかにも3年後に何か起こりそうな、

そんな予感がする無人駅となりますが、

 

全国でも有数の珍名駅として知られる

「後三年駅」の読み方は何だと思いますか?

ヒントは、「後」の読み方です

 

 

 

それでは答えです!

正解は「あとさんねん」

 

 

ではなく、後三年と書いて

「ごさんねん」と読みます!

 

実は、

ここ秋田県美郷町は古戦場の町であり、

 

かつて出羽国の豪族である清原氏の内紛に

陸奥守である源義家が介入した

「後三年合戦」が繰り広げられました。

 

この合戦に由来して

後三年という駅名が付いています!

 

ところで、この「後三年合戦」は

日本が古代から中世へと大転換する

重要な出来事としても知られています(^^)

 

せっかくの機会ですので、

今回はこの「後三年合戦」について

簡単にまとめましたので紹介します!

 

 

歴史の転換点「後三年合戦」

 

 

先ほども紹介したように、

出羽国の豪族である清原氏の内紛に

陸奥守である源義家が介入した合戦、

 

「後三年合戦」が永保3年(1083年)より

寛治元年(1087年)に渡って

美郷町の周辺一帯で繰り広げられました。

 

結果として、

後三年合戦は源義家の助力を得た

「清原清衡」の勝利で幕を閉じ、

 

勝利した清衡は奥州に広がる

清原氏の旧領を総取りすることになります。

 

 

そして、その後の清衡は実父の姓である

「藤原」の姓を名乗り始めると共に

平泉へと移り「中尊寺」の造営へと着手。

 

これが歴史の教科書にも登場する

「奥州藤原氏と平泉文化」の始まりであり、

 

清衡は「奥州藤原氏」の初代当主として、

ここから約100年に渡る

奥州藤原氏による黄金文化が幕を開けます!

 

奥州藤原氏による平泉文化が始まり、

日本史が古代から中世へと大転換する

歴史の分かれ目となった後三年合戦。

 

その舞台となった場所こそが

まさにこの秋田県美郷町であり、

 

奥羽本線「後三年駅」は

その歴史を静かに物語る駅となります!

 

後三年駅 駅舎入口

駅の待合室やホームには

後三年合戦についての案内があります。 

また、後三年駅の駅周辺には

かつての合戦場跡や後三年合戦の伝説が

美郷町に残されているそうですよ!

 

ちなみに、

後三年合戦に残る伝説を1つ紹介すると、

 

日本の食文化に欠かせない「納豆」

一説によると後三年合戦の最中にて

偶然に誕生したとの伝説があるそうです!

 

この後三年合戦が無ければ

日本の食卓に「納豆」が無かったと

言っても過言ではありませんね(^^)

 

 

歴史や鉄道駅に興味のある方はぜひ、

日本の歴史が動いた「後三年駅」へ

鉄道で足を運んでみましょう(^^)

 

●奥羽本線「普通 横手行」
後三年駅(7時47分)→横手駅(7時54分)

 

 

それでは後三年駅を後にして

再び横手駅に戻ります!

 

奥羽本線 701系

 

横手駅に到着後、

今度は「北上線」に乗車します!

 

 

●北上線「普通 北上行」
横手駅(8時09分)→ほっとゆだ駅(8時42分)

 

 

キハ100系 (横手駅)

 

これから乗車するJR北上線は、

岩手県北上市の北上駅と

秋田県横手市の横手駅を結ぶ路線です!

 

北上線の歴史を遡ると

全線開業したのは「大正時代」となり、

 

全線開業以前となる

1921年から1923年にかけての北上線は

まだ1つの線路で結ばれておらず、

 

秋田県の横手駅から「西横黒線」

岩手県の黒沢尻駅から「東横黒線」として

それぞれ運行されていました!

 

(*黒沢尻駅とは北上駅の旧称です)

 

 

その後、1924年(大正13年)に

未成線区間が延伸開業したことで

西横黒線と東横黒線が1つに繋がり、

 

北上線の旧称となる

「横黒線」の営業が始まりました!

 

 

ちなみに、

黒沢尻駅が「北上駅」に駅名を

改称したのは1954年のことであり、

 

横黒線が「北上線」へと

路線名を改称することになったのは

全線開業から約40年後の1966年のことです。

 

 

そして時は流れ、

昨年の2024年に全線開業100周年という

記念すべき年を迎えることになりました!

 

今回はそんな歴史ある北上線より、

 

日本で初めて

「◯◯」が併設された駅として知られる

 

JR北上線「ほっとゆだ駅」を

読者の皆さんに紹介します(^^)

 

それでは、

「ほっとゆだ駅」へと向けて

横手駅を出発しましょう!

 

一路、秋田県から岩手県へ!

 

横手駅を出発した列車は

かつての西横黒線にあたる区間を

横手川や黒沢川に沿って進みます!

ドカ雪が残る「小松川駅」

 

小松川駅を過ぎると、

列車は間もなく県境越えに挑みます!

 

県境に近づくにつれ、

雪空の車窓からも見てわかるほど

積雪の厚さが徐々に増してきますね!

秋田県最後の駅「黒沢駅」

 

この黒沢駅が秋田県最後の駅となり、

次駅の「ゆだ高原駅」へと向けて

秋田県から岩手県へと県境を越えます!

 

北上線、県境越え

岩手県最初の駅「ゆだ高原駅」

 

横手駅を出発して約30分、

県境を越え「ゆだ高原駅」を出発すると、

列車は間もなく「ほっとゆだ駅」です!

 

ほっとゆだ駅

 

日本初の◯◯がある駅

〜JR北上線「ほっとゆだ駅」〜

 

 

岩手県の名所「錦秋湖」の畔に位置する

こちらの「ほっとゆだ駅」は

岩手県和賀郡西和賀町川尻所在する駅です!

 

駅が開業したのは1922年、

当時は駅の所在地に由来して

「陸中川尻」という駅名でしたが、

 

1989年(平成元年)に

駅舎のリニューアルに合わせて

とある施設が駅に併設されたことで

 

2年後の1991年に駅名が

「ほっとゆだ駅」に改称されました!

 

それでは、

ここで再びクイズとなりますが、

 

JR北上線の駅である

「ほっとゆだ駅」に併設されている

とある施設とは何だと思いますか?

 

 

ヒントは、

旅行の定番となるアレです♨

 

 

 

それでは正解の発表です!

 

北上線「ほっとゆだ駅」に

併設されている◯◯施設

 

その施設とは「温泉」です!

 

この「ほっとゆだ駅」は

県内有数の温泉地である

「湯田温泉峡」に位置しており、

 

豊富な温泉資源がある湯田温泉峡を

全国にPRするための活性化策として、

 

1989年(平成元年)に、

駅舎と温泉が一体化した日本初の温泉施設

「ほっとゆだ」が誕生しました!

現在の「ほっとゆだ駅」は

温泉施設であるこの「ほっとゆだ」に

由来した駅名となっていますよ!

 

 

ほっとゆだで「ホッとひと息」

 

 

それではここから先は、

温泉施設である「ほっとゆだ」について

読者の皆さんに紹介します!

 

1989年の開業以来、

湯田温泉峡のシンボルとして

親しまれている「ほっとゆだ」は

 

朝7時から源泉かけ流しの温泉を

のんびりと楽しむ事ができるほか、

 

温泉施設の目玉として

なんと大浴場内に「鉄道の信号機」

設置されていることで知られています!

 

残念ながら大浴場内にあるため

今回は信号機の撮影はできませんでしたが、

 

温泉にある信号機は

入浴中に運行本数の少ない北上線の列車に

乗り遅れることがないようにと、

 

列車が駅に近づくに合わせて

「無灯→青→黄→赤」と色が変化するので、

 

私のような旅人の場合でも

列車の到着時刻に気を取られる事なく

温泉に入浴できる工夫がされています!

 

特に、鉄道が好きな方にとっては

実物の信号機を温泉に入りながら拝めるので

ファンにはたまらない空間となりますよ(^^)

 

 

そして、入浴後は2階にある休憩室で

ゆったりと時間を過ごす事ができるので

荒天等で散策ができない場合も安心です!

 

実際に私が訪れた日の天候は

にわか雪が降り続くような天気であり、

積雪も想像以上にあったので、

 

雪国での経験が無い私にとって

遠くへの散策は危険だと判断したので

休憩室でのんびり過ごしていました(^^)

 

 

ちなみにこちらが当日の様子です。

駅周辺をほんの少しだけ散策しましたが、

凍結した錦秋湖もまた趣がありますね!

 

今回は残念ながら

遠くまで歩くことはできませんでしたが、

 

駅の目の前にある観光案内所にて

西和賀町のお土産を購入したりする等、

列車の待ち時間をゆっくりと過ごした事や

 

たまにはこうして温泉に入りながら

鉄道駅で「ホッとひと息」つける瞬間も

旅の醍醐味と言える幸せなひと時でした(^^)

 

 

湯田温泉峡のシンボルであり、

幸せな待ち時間を過ごす事ができる

日本初となった温泉施設がある鉄道駅へ

 

そして美しい風景が人気の

「錦秋湖」に興味のある方はぜひ、

 

湯田温泉峡のシンボルとなる

JR北上線「ほっとゆだ駅」にて、

のんびりとした旅を楽しみましょう!

 

それでは、

今回の東北鉄道旅③は

この「ほっとゆだ駅」までとなります!

 

横手駅から大阪へと向けて

限られた時間の中での紹介となりますが、

 

鉄道旅にオススメする

魅力溢れる2つの鉄道駅はいかがでしたか?

 

 

奥州文化のルーツを探る歴史の旅に

全国有数の珍名駅「後三年駅」へ、

 

または、疲れた心を癒す名湯の旅

日本初の温泉駅「ほっとゆだ駅」へ、

 

来年もキュンパスが発売されましたらぜひ、

気になる駅で途中下車をしてみましょう!

 

 

ここまで読んでくださり

ありがとうございました(^^)

 

 

この先も大阪へと向けて旅は続きますので

次回の東北鉄道旅の続編もお楽しみに(^^)

 

 

●観光情報

 

 

後三年合戦(横手市観光協会)

https://www.yokotekamakura.com/gosan/

 

ほっとゆだ駅(西和賀産業公社)

https://www.nishiwaga.biz/hot-spring/hotto-yuda/

*列車の本数が少ないので

訪れる際は時刻表を必ず確認しましょう!