こんにちは!雨男です🌧️
いつも「雨男が行く鉄道旅」を
読んでくださりありがとうございます(^^)
今回は
兵庫県で人気急上昇中のローカル線
「北条鉄道」を紹介します!
関西の「赤字ローカル線」が
「救世主」の登場により今や大人気に!!
かなり「鉄分」が多めになりましたが
良ければ見てくださいね(^^)
関西で話題のローカル線
「北条鉄道」に乗ろう!!
「北条鉄道」とは?
兵庫県小野市にある粟生駅から、
兵庫県加西市の北条町駅を結ぶ路線です!
北条鉄道の歴史を遡ると、
1915年に播州鉄道が「粟生ー北条町」に
鉄道を開業したことから始まります!
1923年には播丹鉄道へ譲渡されますが、
1943年に播丹鉄道が国有化されたことで
「北条線」となります!
その後は紆余曲折を経て
1985年に第三セクター鉄道へと転換。
現在の「北条鉄道」となりました!
路線距離は13.6kmと短い路線ですが、
1両編成の気動車が田園風景を走行する
関西の本格ローカル線ですよ!
北条鉄道 路線図
沿線の田園風景
そして、歴史が長い鉄道路線なので
駅舎もローカル感が溢れています(^^)
長駅
法華口駅
そんな歴史ある北条鉄道も
ローカル線特有の問題である「赤字」が
続き、沿線では廃線の声もありました。
それでも沿線自治体や住民を中心とした
利用者数を確保する取り組みによって、
今では増加傾向にあるそうです(^^)
2022年3月
北条鉄道に「救世主」誕生!!
列車の運行本数を増やすため、
「ある車両」がデビューしたことで
北条鉄道へ一気に注目が集まります!
その車両こそが
JRの非電化区間で活躍している
国鉄型気動車「キハ40」です!!
なんと第三セクターである北条鉄道に
「キハ40」がデビューしました!
...と言っても
鉄道の事をあまり知らない方は
イマイチ分からないですよね(^o^;)
実はこの国鉄型の古い車両が
北条鉄道の未来を切り拓く「救世主」と
なります\(^-^)/
いったい「キハ40」が北条鉄道にどのよう
な影響を及ぼしたのでしょうか??
ここからは
導入の経緯と人気の秘密を紹介します!
北条鉄道「キハ40」
~導入の経緯と人気の秘密~
「キハ40」導入の経緯
実は北条鉄道の「キハ40」は
元はJR東日本で活躍していた車両です!
2021年まで秋田県と青森県を結ぶ
JR東日本「五能線」の車両として
海岸線をのんびりと走っていました!
その名残は今でも残されています!
秋アキ=秋田総合車両センター
では、なぜ東北で活躍していた車両が
関西の北条鉄道へやって来のでしょうか?
それは北条鉄道の
「列車の運行本数を増やす計画」に
答えがあります💡
列車の運行本数を増やすため「法華口駅」
では行き違い設備が新設されました!
行き違い設備完成後の「法華口駅」
ところが、運行本数を増やすとなると
今度は予備車両が不足する問題を解決する
必要がありました💧
運行本数を増やすためには
車両が「もう1両」必要となります。
しかし、北条鉄道にとって新車を製造する
ことはかなり厳しい選択肢でした😓
そこで、問題を解決するために
他社から中古車両の購入を検討します!
その時に、予算的に条件の合う車両が
JR東日本の「五能線」で引退を控えた
「キハ40」だったそうですよ!
(間違っていたらすみません😓)
更にクラウドファンディングで全国から
北条鉄道を応援する資金が集まったことで
2021年の12月
遠く離れた東北から運搬され、
「キハ40」は北条鉄道へやって来ました!
「キハ40」人気の秘密
ファンには堪らない
「原型を留めた車体と車内」
東北の「キハ40」が兵庫県の田舎町で
デビューするという話題はすぐに広まり、
たくさんの人が北条鉄道に集まります!
そして驚いたことに「キハ40」は
東北で活躍していた当時のままの状態で
北条鉄道でデビューしました!
今でも五能線で活躍していた
当時の名残がたくさん残っています(^^)
JR東日本 東北地方の路線図
この非常時の案内も
「東北の海岸線」を走っていた名残です
そして何と言ってもこの塗装!
実はこの塗装は「五能線色」と言って
関西では絶対に見ることができません!
まさかこの「五能線色」を関西で見れる
日が来るなんて誰が想像できたか(^o^;)
ほんとうに感謝の言葉しかありません😭
このように、あえて「五能線」を走ってい
た当時の状態で運行したことが大成功に
繋がります!
更にTVや新聞等のメディアで
北条鉄道の「キハ40」が紹介された事で
沿線に訪れる人がたくさん増えました!
今ではこの「キハ40」を一目見ようと、
兵庫県の田舎町に県外からも多くの人が
駆けつける人気路線となりました😊
実際に、私が北条鉄道を訪れた日も
「キハ40」に乗るために訪れていた人が
とても多かったですよ!
小さな子どもが「キハ40」とふれ合い、
撮影したり喜んでいる姿を見ると
私も思わず泣きそうになりました😢
「鉄分」が少し多くなりましたが、
これが「救世主」と呼ばれる由縁です😊
まさか「キハ40」が脚光を浴びるなんて...
北条鉄道が鉄道界に奇跡を起こしました!
それでは、ここからは北条鉄道を走る
「キハ40」の写真を少しだけ紹介します!
かつて東北の海岸線を走っていた車両が
関西の田園風景を走る様子をご覧ください
北条鉄道を走る「キハ40」
法華口駅
網引駅
かつて東北の海岸線を映していた車窓も
今では関西の田園風景となりました!
いや、もう全てが堪らないです(^^)
東北の海岸線を走っていた車両に、
まさか関西で乗れる日が来るなんて...
北条鉄道さん、一生ついていきます!!
かなり「鉄分」が多くなりましたが、
いかがでしたか??
関西にいながらにして、どこか懐かしい
東北の雰囲気を味わえる「キハ40」
今や「キハ40」に関連したグッズは
北条鉄道へ訪れた人に大好評のようです!
しかし、北条鉄道の魅力は
「キハ40」だけではありません!
公募で駅長を募集し、
駅で特技や趣味を活かした活動をする
「ステーションマスター制度」
「おでん列車」や「カブトムシ列車」
「ドーナツ列車」等のイベント列車の運行
等々、、
北条鉄道が行っている様々な取り組みが、
今の「キハ40」の人気と相まって
ようやく実を結ぼうとしています!
更に、北条鉄道の沿線には
魅力的な駅もたくさんあります!
ちなみに個人的に北条鉄道で
一番オススメできる駅が「網引駅」です!
駅前に大きなイチョウの木があり、
そよ風に当たりながら列車を待つ時間が
「最高の待ち時間」でした(^^)
秋にはイチョウの落ち葉で埋め尽くされ、
駅前は金色に染まるそうですよ!
また、今回は北条鉄道の「キハ40」を
メインに紹介しましたが、
長年に渡り活躍している車両もあります!
今回は運用の都合により
乗ることができませんでしたが、
次は別の車両にも乗ってみたいですね!
フラワ2000-2号(北条町駅)
最後に
兵庫県の田舎町にある北条鉄道
その路線には面白い駅長さんや魅力的な駅
がたくさんあります!
そして沿線地域と共に歴史を歩み、
地元住民にとても愛されている路線です!
そんな魅力溢れる北条鉄道に
皆さんもぜひ行ってみませんか?
そして最後まで
「キハ40」を贔屓してしまいますが...
北条鉄道の「キハ40」は
東北地方の足として40年ほど活躍しました
車内に残されている落書き等も
東北を走り続けた記憶の一部です。
そんな車両が最後の余生を
今、関西の北条鉄道で過ごしています!
北条鉄道に来てから
一躍、大人気となった「キハ40」
ずっと元気に走ってほしいのですが、
いつか北条鉄道でも「引退の時」がきます
活躍年数が長いので、もしかすると
そう長くはないのかもしれません😢
しかし、、、
「キハ40」が現在、北条鉄道で元気に
活躍している事は紛れもない事実です。
五能線で活躍した「キハ40」
これから北条鉄道で活躍する「キハ40」
そんな特別な「キハ40」に
皆さんも北条鉄道で乗ってみませんか?
今回もありがとうございました!
良ければ読者登録をお願いします!
北条鉄道
アクセス
JR加古川線「粟生駅」
神戸電鉄 粟生線「粟生駅」
おまけ
その1
法華口駅
列車は基本的に左側通行ですが、
法華口駅に進入する列車は右側通行です!
また法華口駅には「票券指令閉そく式」
という全国初の保安システムがあります。
現在、「ICカード」を利用した閉塞は
日本で法華口駅だけのシステムですよ!
真ん中に写っている「棒」の先端部に
カードリーダーがあります!
その2
JR西日本「キハ40」と
北条鉄道「キハ40」の違い
JR西日本「キハ40」は改造されて
窓があまり開かないようになっています。
対して北条鉄道に来た「キハ40」は
オリジナルスタイルに近い状態なので、
窓枠まわりも国鉄当時の状態ですよ!
これも鉄道ファンには堪りません(^^)
ここまで読んでくださり、
ありがとうございました(^^)
また次回の旅もお楽しみに!!