こんにちは!雨男です🌧️
いつも「雨男が行く鉄道旅」を
読んでくださりありがとうございます(^^)
今回は
高野山への参詣路線である、
南海「こうや花鉄道」を紹介します!
日本屈指の本格的な「登山鉄道」
その魅力を良ければ見てくださいね(^^)
鉄道 予備知識
「‰=パーミル」について
この先、このブログでは
「‰=パーミル」という記号を使うので、
分かりやすく説明します!
「‰=パーミル」とは
1000mあたりの高低差(m)を指す表記です
線路の脇でたまに見かける標識の数字が
その区間の「勾配角=‰」を表しています
(例 神戸電鉄 長田駅付近)
例えば、
1000mあたり30m上がり下りするような
勾配角度は「30‰」となります。
この写真では「下向き50‰」なので、
この先「勾配角50‰」の下り坂が続くと
いう意味です!
今回はこの「‰=パーミル」を
よく覚えていてくださいね(^^)
日本屈指の「登山鉄道」
南海高野線「こうや花鉄道」に乗ろう!
「こうや花鉄道」とは?
南海高野線「橋本ー高野山」間の
「山岳区間」に付けられている愛称です!
「こうや花鉄道」路線図
極楽橋駅から山上の高野山駅まで
「ケーブルカー」の区間となります。
橋本駅から極楽橋駅までは線路が続き、
路線距離は19.8kmです。
鉄道路線においては短い区間ですが、
この路線の凄さは「高低差」にあります!
なんと橋本駅(標高92m)から
極楽橋駅(標高539m)まで
その高低差はなんと「443m」です!
特に途中の「高野下駅」から「極楽橋駅」
までの区間は完全な「山岳路線」です!
車窓風景
この「山岳路線」となる区間では
「50‰」というえげつない急勾配と、
半径100m以下の急カーブが連続します
「50‰」という過酷な急勾配
鋼鉄のレールの上を走る鉄道にとって、
この「勾配角度」を連続して登るためには
「富士登山級」の装備が必要です。
半径100m以下の急カーブ
鉄道路線ではかなりの急カーブなので、
制限速度「時速33km」と速度を落としな
がら山道を進みます。
このように、ゆっくりとスピードを出しな
がら「急カーブ」や「急勾配」をクリアし
ないと先へと進めない区間です💧
過酷すぎて、南海の「一般車両」では
この「山岳区間」を走行することができま
せん😱
そこで、南海にはこの区間を走行できる
登山の「エキスパート車両」が活躍してい
ます(^^)
南海線高野線
~登山エキスパート車両~
南海高野線の「登山車両」は
車両重量を軽減し、急カーブを通過できる
ように設計されています!
そのため、一般車両と比べて1両あたりの
車体長が4m短い「17mの車体長」となっ
ています!
2200系(天空)・30000系(特急こうや)
2000系・31000系(特急こうや)
2300系
また、急勾配を低速で登り下りするので
力強い「牽引力」が必要となります。
そのため1編成全車両が「動力車」です!
これらの特殊な構造や装備が揃っている
車両が「こうや花鉄道」のクライマーとし
て日々活躍しています✨
ちなみに、、、
「山岳区間」を走行する車両は
都会の平坦区間から山岳区間まで広範囲に
渡って走行できます。
この性能をカメラの「ズームレンズ」に
例えて、南海高野線の登山車両は
「ズームカー」と呼ばれていますよ(^^)
それでは説明もほどほどに、、
ここから先は
「こうや花鉄道」車窓風景を紹介します!
「こうや花鉄道」~車窓風景~
「橋本ー高野下」間
橋本駅(標高92m)
紀ノ川
受験生の験担ぎとして
人気のある学文路駅(標高79m)
真田幸村ゆかりの地「九度山」(標高94m)
九度山より「山の中」へ入ります!
「高野下ー極楽橋」間
高野下駅から極楽橋駅までの区間は
日本屈指の「登山鉄道」へと姿を変えます
高野下駅から極楽橋駅まで
「約400m」もある標高差を列車はゆっく
りと登ります。
高野下駅(標高108m)
→下古沢駅(標高177m)
目の前に見えている「橋」に注目!
この「橋」が数十秒後には...
眼下の低い場所に見えます!
これが勾配角「50‰」の凄さです!
そして急カーブを通過する度に
山間部に「フランジ音」が響き渡ります
車窓からは緑溢れる「山間部の風景」
そして床下から響く車輪の「フランジ音」
これが「山岳鉄道」の醍醐味です!!
下古沢駅(標高177m)
→上古沢駅(標高230m)
上古沢駅
上古沢駅(標高230m)
→紀伊細川駅(標高363m)
紀伊細川駅(標高363m)
→紀伊神谷駅(標高473m)
紀伊神谷駅
紀伊神谷駅(標高473m)
→極楽橋駅(標高539m)
高野山 極楽橋駅
南海難波駅より続く線路の終端です!
橋本駅から高野山「極楽橋駅」までは
およそ40分程で到着します!
標高539mの場所にある極楽橋駅
駅名の由来となっている「極楽橋」
「ズームカー」で行ける限界地は
この「極楽橋駅」までとなっています!
ここから先の「高野山駅」までは
「ケーブルカー」に乗って進みます。
極楽橋駅(標高539m)
→高野山駅(標高867m)
高野山ケーブル(極楽橋駅)
高野山駅
ここが南海高野線の終点です!
ここから宗教都市である高野町へは
「バス」を利用して行くことができます。
世界遺産でもある「高野山」には
魅力的な場所がたくさんありますよ!
金剛峯寺
根本大塔
奥の院
そして「こうや花鉄道」では
「高野山観光」を更に楽しむことができる
観光列車も運行されています!
観光列車「天空」
車内
展望デッキ
運行本数は少ないですが、
この列車に乗れば楽しさ倍増です!
基本的には電話での予約制なので、
高野山へ行く際はぜひ観光列車「天空」を
予約しましょう!
いかがでしたか??
これが日本屈指の「登山鉄道」である
南海高野線「こうや花鉄道」です(^^)
本格的な登山鉄道は日本国内でも珍しく、
「こうや花鉄道」は登山鉄道の醍醐味を
全て堪能できる最高の鉄道路線です!
「乗って楽しい!見て楽しい!」
そんな楽しい「登山鉄道の旅」が
南海高野線で皆さんを待っていますよ😊
「こうや花鉄道」が気になる方はぜひ、
このブログを機に列車に乗って「高野山」
へ行ってみましょう!!
今回もありがとうございました!
また次回の旅もよろしくお願いします!!
こうや花鉄道「天空」
https://www.nankai.co.jp/koya/tenku/
高野山ケーブルカー
https://www.nankai.co.jp/koya/cablecar/
高野山 世界遺産きっぷ
https://www.nankai.co.jp/traffic/otoku/koyasan.html
その他、関西各私鉄会社では
「高野山」へお出かけするのに便利な
お得なきっぷが発売されていますよ!
おまけ
関西の秘境駅「紀伊神谷駅」
「こうや花鉄道」には
「秘境駅」として人気の駅があります!
その秘境駅が「紀伊神谷駅」です!
「紀伊神谷駅」の駅周辺には
人が住んでいる民家が1つもありません。
しかしながら有人駅であり、
自動改札機もしっかりと設備されています
駅舎
そんな珍しい秘境駅である「紀伊神谷駅」
は極楽橋駅の1つ前にあります!
気になる方は寄り道ついでに
降りてみてはどうでしょうか??
ここまで読んでくださり
ありがとうございました(^^)